交 渉 術

 みなさん、こんにちは。

 マネジメント能力養成アドバイザーの赤井勝治です。

 

 交渉術は、何もビジネス等での交渉のためだけのスキルではありません。

 

 私は、セミナー等で、交渉術やクレーム対処についてお話しする機会が多いのですが、その大前提として、相手との会話を成立させ、コミュニケーションをはかれなければなりません。

 

 そこで、ここでは、他人との会話を楽しむための心得をご紹介してみます。

 

 最近は、相手との直接の会話を避け、メール、LINE、SNSなどを利用することが増えていますが、その背景には、会話力やコミュニケーション力の減退があるとも言われます。

 現実に、相手と直接会話をするのが苦手だという人は少なくありません。

 では、そういう人たちが、相手との直接の会話を望んでいないのかといえば、決してそういうわけではないでしょう。ただ、下手なことを言って、相手に嫌われたらどうしようとか、自分は口べただから上手く話せないなどと思って、会話を避けているだけではないでしょうか。その証拠に、巷では、会話力やコミュニケーション力に関する書籍が出回り、会話力やコミュニケーション力を習得、向上させるためのセミナー等もあちこちで開催されています。そうです、みんな他人との会話を楽しみたいと心の底では思っているのです。

 

 いくらメール、LINE、SNSなどのツールが発達しても、現実の社会においては、会話を避けて通ることなどできません。人間が社会生活を営む動物であり、言葉というツールを有している以上、人と人との会話によるコミュニケーションはなくなりません。

 そして、特に何もしなくても会話ぐらいできるのが当たり前だという誤解が、さらにそういった人たちのコンプレックスを増長し、会話から遠ざけているのだと思われます。

 一見、何の努力や工夫もなしに、他人との会話を楽しんでるように見える人でも、実は、他人との会話を楽しむための努力や工夫を無意識に、人によっては意識的に行っています。 そして、その努力や工夫をすれば、誰でも、他人との会話を楽しめるようになるのです。

 いったい、その努力や工夫とは、どのようなものなのでしょうか。

 先に述べておきますが、それはそれほど難しいことではありません。誰でも、すぐに実践することができるものです。

 

 他人と楽しく会話をし、良好なコミュニケーションをはかるためには、豊富な話題を持っていなければならないと思っている人がいます。そのためか、会話のネタにするための雑学の本などがよく売れているようです。

 しかし、他人と楽しく会話をし、良好なコミュニケーションをはかるためには、話題、すなわち話す内容だけを気にしていても駄目です。話題が豊富であることも会話を盛り上げるうえでは役立ちますので、それだけでは足りないと言った方が正確でしょうか。

 当たり前のことですが、会話というのは1人では成り立ちません。当然、相手があってはじめて成り立つものです。

 そこで、必要になるのが、相手への気遣いです。「あなたと話したい」、「あなたのことをもっと知りたい」、「あなたとの会話を楽しみたい」という気持ちを根底に持って、相手のことを気遣うことが、楽しく会話をするためには不可欠です。

 誰もが、他人に自分のことを分かってもらいたいという欲求を持っています。したがって、上記のような「あなたと話したい」、「あなたのことをもっと知りたい」、「あなたとの会話を楽しみたい」という気持ちを持っている人とであれば、誰もが話してみたいと思うのです。

 ですから、まずは、「あなたと話したい」、「あなたのことをもっと知りたい」、「あなたとの会話を楽しみたい」という気持ちを、態度、仕草、話し方、言葉の使い方、使う言葉のイントネーション、話の流れの持って行き方など、思いつく全てのものを使って表現してみましょう。

 また、話をしていて、相手に本意が伝わらなかったり、相手が誤解をしたような場合には、相手の理解能力ではなく、自分の伝え方に問題があるのだと考えましょう。ここで、相手を責めるような発言や、こちらにそのつもりがなくても、自分が責められていると相手が感じるような発言は御法度です。決して、してはいけません。それは、「あなたと話したい」、「あなたのことをもっと知りたい」、「あなたとの会話を楽しみたい」という気持ちとは相容れないものと心得ましょう。

 さらに、相手の発言内容に少々間違いや勘違いがあっても、会話の本題に影響しないようなものは、指摘したりせずに軽く受け流しておきましょう。基本的に、相手が話しているときに、その話の流れを遮るような言動をしてはいけません。相手は、あなたとの会話を楽しみたいだけであって、あなたに正確な情報を伝えることやあなたと議論すること、交渉することを望んではいるわけではないのです。

 相手が言葉足らずであっても、相手の言いたいことをくみ取ってあげようとすることも必要です。

 よくたとえられますが、会話は、野球のキャッチボールのようなものです。相手の受け取りやすい場所にボールを投げてあげる。相手の投げたボールはしっかりと受け取ってあげる。そして、ボールを交互に投げ合う。こうしてはじめて楽しくキャッチボールができるのと同じように、会話をする双方に、前記のような相手に対する気遣いがあってはじめて、楽しく会話をすることができるのです。

 

交渉術の著書


「すご腕弁護士が教える

          論理的交渉術」

 

 2009年1月19日発行

 ぱる出版

交渉術セミナー


 交渉を「勝ち」「負け」というレベルで捉えない。

 交渉は、主張(利害)を異にする者が互いに譲歩をしながら、合意に辿り着くためのプロセスとしての話し合い

である。

 こうした交渉の捉え方に基づき、交渉を上手に進めるための具体的なノウハウをお伝えいたします。

 

 

クレーム対処


 「誠意がない」というのは、ほとんどの場合、単に相手(加害者)の行動は自分の被害感情、怒りを慰謝するに至らず、相手を許していないと言っているにすぎない。神妙に聞きおくだけがベストである等々。

 クレーム対処に失敗しないためのノウハウをお伝えいたします。